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  浜岡原発は本当に大丈夫なのか?

                                              since 2009年5月19日  更新2012年1月28日
 


原発労働者としての体験記を、「宝島社」から出版しました。読んで頂いた方には感謝します。
    10月27日 川上武志
 


     中電のウソ
 
その1
排気塔から出ているのは本当に空気だけ?
その2
原子力発電のコストは本当に安いの?
その3
浜岡原発は本当に固い岩盤の上に建っているの?
その4
浜岡原発が活断層を避けて建てられてるって本当なの?
その5
原発が環境にやさしいって本当なの?
その6
浜岡原発が東海地震に耐えられるって本当なの?


  健康ハイキング
はじめに!


癌(ガン)と宣告されて!


下請け労働者の実態!


目安箱について!


お金にまつわる話!


浜岡原発では、このような非人道的なことが行なわれているのです!


アパートや借家の建設ラッシュの意味するものは!


不当解雇!


労災申請!


恐ろしい内部被曝!


街宣活動!


不当解雇 その2!


原発ジプシー!


ホールボディカウンターの身代わり!


日常的に排出されている放射能の恐怖!


このような詩を見つけました!


住民のエゴ!  


汚染される海と空と、そして人!


危険すぎる浜岡5号機!


プルーサーマルについて!


死につつある海!


5号機運転再開に対して住民投票を!


労働者の使い捨てと安全教育について!


御前崎市で反原発の訴えを!


ついに欠陥5号機運転再開!


浜岡原発は、決して「福島」にはならないという説明会!


 
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 始まった防潮提工事の様子


 中部電力は9月22日、ついに防潮提の工事に着手した。11月中旬頃から本体工事に入る見通しとのこと。防潮提は、東海地震が発生したときに津波被害が想定される原発南側の、遠州灘に沿ってコの字型に建設するとのことでした。総延長は1・6キロ、海面からの高さは18メートル、工事費は1000億円。2012年12月に完成予定。貯蔵タンクの向こう側、重機のある場所が工事現場。沖に見えるのは、冷却水の取水口。遠浅なので、海面から取水口まで深さが6メートルほどしかないそうです。


 時々、工事の進捗状況を載せることにします。

 
 
津波対策の中心となる防潮提の本体工事が、いよいよ今月11日から始まった。(11月15日撮影)
 
まだ、基礎工事をやっているようです。(12月12日1時頃撮影)


 防潮壁の本体工事が11月11日から始まる


 待望の引越しも終わり、昨日(11月17日)から、2週間ぶりにインターネットとメールが使用できるようになりました。これから積極的に、浜岡原発のホットな情報を全国に向けて発信していこうと考えています。


 菅総理が浜岡原発を全面停止させてから、約半年後での本体工事着工となった。中電の水野社長は、「防波壁の大きさを実感してもらうためにも、地元住民に工事現場を見学してもらえるか検討したい」と述べたらしいが、現場公開の時期や方法などは明言していない。


 浜岡原発敷地内の防潮壁工事を請け負ったのは、原発建設に深くかかわっている「鹿島建設」「竹中工務店」「間組」など、大手ゼネコン4社。




 至近距離から眺めた工事の様子(2012年1月14日)



 昨年の夏頃の写真(正面は5号機建屋)
 
今年の1月14日に撮影

 上の2枚の写真は同じアングルで撮られています。右側の写真では、防潮堤工事のための大型クレーンが数機設置されています。2、3年は優にかかる工事を、1年余りで完成させるという突貫工事のため、土曜日だというのに平日並みに朝から夕方まで工事が行なわれていました。もっと、近寄ってみることにします。


 
これが東側から見た防潮堤工事の様子です。中央の建物が5号機原子炉建屋


 基礎を掘ったときに出た多量の土砂や岩石を、どこに運んでいるのだろうかと観察していると、土砂を積んだ10トンダンプは裏門にあたる東門から出て、6号機の建設予定地だったあたりまで運んでいました。だったと表現したのは、もう永久に6号機が建設されることはないからです。土砂置き場の入場口の真向かいには、「紅や」という食堂があり、金網のフェンスで囲われた敷地内には、工事関係の現場事務所や作業員詰所が数棟建ち並んでいる。


   


 鉄塔の手前、一見して南米のアステカ遺跡テオティワカンのように見えるのが、防潮堤の基礎工事のために出た土砂の山です。奥のほうの山が青く染まっているのは、植物の種を吹き付けたためだと思われます。工事人に断って近寄ってみたのですが、予想していた通り岩石と呼べるようなものではなく、素人目で見ても明らかに粘土層でした。持ってみると極めて軽く、手でたやすく砕けてしまいました。だから、ユンボのキャタビラーで踏むだけで簡単に砕けるので、写真で見るようなきれいな形をした小型の山が築けるのです。


 
指で簡単に割れてしまいました
 
斜め横から見た御前崎市のテオティワカン遺跡


 防波堤の基礎は20メートルほど掘り下げていると聞いています。20メートルとは原子炉建屋の基礎とほぼ同じ深さなのですが、ここに積み上げられている粘土質の土砂が、浜岡原発の原子炉建屋の真下の地層と同じなのはまず間違いないでしょう。土砂の山の中に岩石らしきものを捜したのですが、カケラも見つかりませんでした。


 中部電力は、5号機の地下に「低速度層」という揺れを増幅させる地層が存在していたと発表したが、低速度層の正体とは粘土質の地層だったわけです。粘土質ですから水を含ませると豆腐かプリン体のようになり、小さな揺れにもしっかりと反応します。東海地震の危険が騒がれている浜岡原発は、地元民が盛んに噂していたように、やはり軟弱な地盤の上に建っていました。


 
波打ち際近くから眺めた防潮堤工事の様子

   
      この近くには5号機の排水口があり数名の釣り人の姿。だけど、釣った魚を食べたらダメですよ!


                                        2012年1月14日

 


  
 ランク外の不良岩盤


 
浜岡原発の敷地から出た土砂
 防潮堤の基礎工事で出た土砂置き場で確認したように、浜岡原発の原子炉の真下の地層には、我々が普通に岩盤と呼んでいるものなどカケラさえもなく、さらさらの砂とハンマーなど使わなくても簡単に砕けてしまう粘土の固まりだけだったのです。このような地盤の弱さでは、東海地震が襲いかかったときには福島第一の原発震災並みか、それ以上の被害をこうむるだろうと想像されます。

 森薫樹氏というジャーナリストが約30年前に「原発の町から 東海大地震帯上の浜岡原発」という本を出版しています。「原子炉直下の断層」という項目の中に、「いま、私の机の上に灰緑色の岩の小片がある。浜岡原発の下に横たわる岩盤である相良層の一部をなす泥岩である。爪を立ててみると、岩の表面がはがれ、白い粉が爪にこびりつく。水を含ませて指でこねれば、モロモロとこわれ、泥のようになる。むきだしにしておけば風化してもろくなりやすいといわれる相良層だが、中電のいう硬い岩盤というイメージはなかなか湧いてこない。本当に浜岡原発は巨大地震にも安全か」と書かれています。


 浜岡原発の地盤は、中電も認めているように相良層で形成されています。そしてここに書かれていることは、私が目にし、実際に触れてみた浜岡原発の地層そのものだったのです。彼の作品の中で、地層に関する説明は更に続いています。「ダム基礎岩盤の岩質分類基準に照らしても、基礎岩盤として良好とされるA級やB級のクラスに入らず、やや軟岩で基礎岩盤としては不適のC級に分類される」更に続いて、「浜岡原発内の地盤は軟岩で、基礎岩盤としては不適と明瞭に断定されているD級とほとんど変わらない値なのである。岩石としてはランク外の不良岩盤・・・・」と述べられています。


 それから森薫樹氏は、敷地内を走る2本の活断層の存在にも言及したあと、このように述べている。「原発の立地先進国のアメリカでは、NRC(原子力規制委員会)が『動く可能性のある断層を含む敷地は原子炉設置場所として不適当』として建設を規制している。浜岡原発は、このアメリカの基準に照らせば、間違いなく原子炉設置場所としては不適当となる」と書いているのだが、駿河湾地震で異常な揺れを記録した5号機の真下に活断層が走っているとしたら恐ろしい話である。


 地盤の弱さに話を戻すと、ネタ元はバラさないようにと言われているので、誰から聞いたとは言えないが、5号機建設工事のときに中部電力は地元テレビ局や新聞社の記者を招待して基礎部分を見せたことがあるそうです。つまり20メートル地下部分を公表したのだが、そのときに招待されたある新聞社の記者が岩石を手に取ってみて、ぼろぼろに崩れる岩のもろさに驚き騒ぎだしたそうです。騒然となった現場に、中電の広報部のお偉いさんが飛んできて、「ここは5号機の基礎ではありません!」とあわてて取り繕い、「それでは、本当の基礎はどこなんですか?」というマスコミ人の問いかけにも答えず、それで見学会は終わったそうです。ごまかしてばかりいないで、そろそろ地盤の弱いことを認めたらどうでしょうか、中電さん!




                                        2012年1月22日


 
手前の小型のユンボが乗っているのが、敷地内から出た粘土質の土砂

 このサイトで地盤の弱さを騒ぎ過ぎたせいか、明らかに異質の山土がどこかから大量に運ばれ、浜岡原発の敷地内から出た土砂を隠すように被せられようとしていました。左側に見える奥の山は斜面もならされ、完全にカムフラージュが終わっていた。(1月21日撮影)


                                       2012年1月24日

 


  
 原発とサーファー

   

 最近、ツイッターを始めました。ユーザー名は「maesai95」。やはり、浜岡原発のことをあれこれと「つぶやいて」います。ツイッターを始めるようになって特に、浜岡原発周辺を巡回する回数が多くなりました。波の荒い日には、冬場でも浜岡原発周辺の海岸にサーファーの姿が見られたのですが、先日も原発のすぐ東側の海岸で30名ほどのサーファーが波乗りを楽しんでいました。


 波の高い日はネット情報でわかるのだとか。でも、この海域には長年に渡って放射能混じりの温排水が垂れ流され、海底にはストロンチウムやプルトニウムなどの有害物質が沈殿している。それに、波の荒い日は海底の泥土が攪拌され、海面に浮上してくる危険性が大である。内部被ばくが怖いなら、ここでのサーフィンはやめたほうが良いかも・・・・。


                                      2012年1月28日

 




 『ごきぶりと原子炉』 (神奈川県小田原市在住の女性から寄せられた童話)

                   ごきぶり伝承  2111年15月32日発行


 むかーし むかし 小さな島国に 美しい砂浜がありました。
 掘っても 掘っても きれいな砂なのです。
 そこに 巨大な どんぐりのような不思議な建物ができました。


 なにをやっているのか 見に行ってみたら・・・・
 近づくと なにやら熱い。お湯を沸かしているのか 湯気もでている。
 いっしょに行った仲間には 気分がわるくなる者もいた。
 もっと近づいてみると ヒト族が あわただしく動いている。


 若ゴキ「おやっ ここにドアがあるぞ。開くのを待って はいってみよう」
 鎧のような服をきた ヒト族がやってきて 入念に準備している。
 長靴のまわりをぐるぐる巻きにして 顔も見えないマスクを付けていた。
 ドアが開いた瞬間 いやな予感がした。
 今まで 嗅いだことのない匂い? おいしそうではなかった。
 あまり気が進まないので 早々に ひきあげることにした。
 

 寝ぐらにもどり 博学な長老の話を聞いた。
 ウラン という 鉱物があるらしい。
 それを かき集めて固めると 熱が出る。


 ヒト族は その熱を利用して エレキ・エネルギーをつくっていた。
 それは わかるとしても 困るのは
 ウランが壊れるときに 熱が出る と同時に
 ゴミの日にも捨てられない どうしょうもなく
 体に良くない つぶつぶ が大量に のこるのである。
 その つぶつぶは 永久に猛毒なのだそうだ。


 そんな勉強をしたあとでは
 われわれには あの巨大などんぐりが
 おそろしい怪物にみえていた。
 いつも出ている湯気も 不気味であった。
 近よってはならない場所だと 子どもたちに教えていた。


 ある日 それはそれは大きな地震がきました。
 われわれ ごきぶり族でも立ってられないほどの揺れで
 何がなんだか わかりません。
 おさまるのを待って 外にでてみたら
 あの巨大な怪物どんぐりが 砂の上で ころんでいる。
 煙も でている。
 ふと海をみると 沖のほうから 見たこともない大きな波が向かってくる。
 いちもくさんに 丘にのぼりました。最速ぞろぞろです。


 息をきらして ぜーぜーいいながら 丘から海岸を眺めていると
 怪物どんぐりと ヒト族 その住まいが 波に飲みこまれていた。
 あの危険な匂いが ただよってくる。
 こわれた怪物が 動いている。海に浮かんでいる。
 どんぶらこ。


 そして その怪物は われわれでも生きてられないような空気と
 汚れた水をまきちらしながら 世界の海を 今も漂流している。


 今はもう あまり見かけなくなった ヒト族。
 生きのこった者もいるらしい。山奥で暮らしているという。


 ヒト族の食べのこした物を 食べてただけなのに 
 殺虫剤を かけられた恨みも忘れないが
 自らの命まで わざわざ短くするヒト族が 理解できない。


                               おしまい